一般的に消火器を初めて買おうとした方が「結局どんな消火器が良いの?」と最初の一歩で挫折してしまうケースは非常に多いです。
私はこれまでの消防活動で様々な火災現場に行きましたが、自宅に消火器がなく初期消火が出来ずに炎上してしまい多大な被害を出してしまった方々を見てきました。(特に油火災など)
そこでこの記事では、初めて消火器を購入する方でも迷わずに選べるよう『消火器の基礎知識』から自宅に最適な消火器までまとめて解決します。
私がこれまでの消防人生で培ってきた防災知識の一部として、消火器のノウハウや経験を凝縮しました。ご自分に最適な消火器を知りたい方は最後まで読んで下さい。
この記事を書いている人
- 現役消防士
- 災害派遣経験者
- 子育て奮闘中の30代 / 神奈川県在住
こんな人にオススメ
- 自宅に消火器は必要?
- どんな種類を選べば良いの?
- 消火器ってどうやって使うの?
自宅に消火器が必要なたった1つの理由
なぜ自宅に消火器が必要なのか?
家庭での火災を抑える唯一の手段が消火器だから。
火がついた瞬間に気づかなければ、あっという間に炎が広がり手がつけられなくなります。
そんな時、消火器はあなたにとって最初の防波堤です。
迅速に消火器を使えば燃え広がる前に抑えることができ、大切な家族、財産を守ることができるのです。
しかし、ここで考えてみてください。
もしも今、あなたの自宅に消火器がないとしたら? 火災が発生した瞬間、あなたはどうしますか?
水をかければどうにかなるでしょ?
こんな発想になっていませんか?
水をかけて大惨事になる場合もありますし、炎はとてつもない速さで広がります。
そんな時にあなたの救世主になってくれるのが消火器です。
以下で消火器について学び、必要な消火器を準備しましょう。

どんな種類の消火器を持つべき?
ABC消火器1択
結論から言うと、家庭で持つべき消火器は「ABC対応消火器」1択です。
ABC対応消火器は一般的な家庭で起こりうる火災に幅広く対応できるため、1つあれば安心です。
・A類(普通火災) | 木材や紙、布などの固形物の火災。 |
・B類(油火災) | 油やガソリンなどの液体の火災。 |
・C類(電気火災) | 電気機器や配電盤の火災。 |
これら全てに対応可能なのがABC対応消火器です。
加圧式 / 蓄圧式 / スプレー型がある
・加圧式消火器 | 内部に圧力をかけており、使用時にその圧力で消火剤が噴射されます。 途中で手を離しても止まりません。 |
・蓄圧式消火器 | 家庭や一般的な施設で最も多く使われているタイプです。 消火器本体に圧力を蓄え、使用時にその圧力で消火剤が噴射されるため、手軽で管理が簡単です。握った手を離すと止まります。 |
・スプレー型消火器 | 小型でスプレーのように簡単に使えるタイプです。 家庭での小さな火災に便利ですが、火災が大きくなる前の早期対応が求められます。 |
最近では、蓄圧式消火器が主に使用されており、管理が簡単で、家庭やオフィスでも広く採用されています。
消火器の種類に関して知りたい方はこちら。

家庭用に最適のサイズを知る
家庭用に最適のサイズ
- 6型・・・https://amzn.to/40FXxPN
- 10型・・・https://amzn.to/4jHTv24
消火器のサイズは薬剤の量によって異なり、主に小さい順に3〜50型まであります。
その中でも家庭用で使用するのに最適サイズは6型、10型この2つに絞られます。
理由は、軽くて女性やお年寄りでも操作可能な上に容量も十分だからです。
アパートやビル、家庭用でもよく見かけるサイズです。
料金比較
容量が多い上に価格が安い10型がオススメです。
消火器の取り扱い方法
【ピン・ポン・パン】
市民の方々に操作方法をお伝えする時に覚えやすい様に私はピン・ポン・パンで伝えています。
ピン | 上部にあるピンを抜く。 |
ポン | ノズルをロックから外し、構える。 |
パン | ハンドルを握り、発射 |

これだけは覚えて言ってくださいね!
豆知識: 設置基準
【消火器の豆知識】
- 消火器同士の距離は、20メートル以内に設置しなければならない。
- 消火器の設置位置の高さは、床から1.5メートル以内。
- 10年程度の使用期限がある。
- 管理不足で爆発した事故事例もある。
まとめ
まとめ
- 家庭での火災を抑える唯一の手段は消火器である。
- 家庭用として便利なのは「ABC対応消火器」1択。
- 種類は蓄圧式 or スプレー式。
- 操作方法はピンポンパン。
- 必ず使用期限を確認する。
一家に一台消火器を。
自分自身だけでなく、家族や親しい友人にも是非伝え被害を最小限に防ぎましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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